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福利厚生でジムを導入する効果は?失敗しない選び方と税制面を解説

福利厚生としてジムを導入検討中の担当者に向け、法人契約の種類やメリット、経費計上の税務要件を解説!特徴比較と、利用率を高めるポイントを紹介します。

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目次

1.福利厚生としてジムを導入する主な方法は?


2.企業がジム代を負担するメリットは?


3.導入前に知っておくべきデメリットは?


4.福利厚生費として非課税にする条件は?


5.自社に合ったサービスを選ぶポイントは?


6.おすすめの法人向けジムサービスは?


7.導入後に利用率を高めるための工夫は?


まとめ

従業員の健康管理や採用力の強化にお悩みの人事担当者様へ。働き方改革や健康経営が叫ばれる昨今、「福利厚生としてジムを利用できるようにしたい」という検討が増えています。しかし、いざ導入するとなると「どの契約形態が良いのか」「税務上の扱いはどうなるのか」「本当に社員に使ってもらえるのか」といった疑問や不安が尽きないものです。

この記事では、企業の福利厚生導入支援に携わった経験をもとに、ジム導入の具体的な方法からメリット・デメリット、さらに経費として認められるための重要な税務要件までを解説します。読み終える頃には、自社の規模や課題に合った最適なプランを選定し、社内提案に向けた具体的なアクションが明確になります。

1.福利厚生としてジムを導入する主な方法は?

企業が従業員にフィットネス環境を提供する手段は一つではありません。予算や目的に応じて主に3つのパターンが存在します。それぞれの特徴を理解し、自社のリソースに合った方法を選ぶことが成功の第一歩です。

以下の表に、主要な3つの導入形態の特徴を整理しました。


導入形態

概要

コスト感

導入難易度

法人契約

スポーツジムと企業が契約し、従業員が安く利用する

中~高

費用補助

従業員が個人契約したジム代の一部を会社が負担する

低~中

社内設置

オフィス内にトレーニング機器やスペースを設置する

高(初期投資大)

スポーツクラブとの法人契約

最も一般的なのが、フィットネスクラブ運営会社と企業が直接「法人契約」を結ぶ方法です。企業が入会金や年会費を負担することで、従業員は個人会員よりも割安な価格、あるいは都度払い料金のみで施設を利用できます。

この方法の利点は、大手のジムであれば全国に店舗があるため、従業員の居住地に関わらず利用しやすい環境を提供できる点です。また、企業として「健康経営に取り組んでいる」という対外的なアピールもしやすくなります。従業員にとっては、高額な入会金が免除されるケースが多く、運動を始めるハードルが大きく下がります。


従業員への会費補助・手当支給

特定のジムと契約するのではなく、従業員が個人で通っているジムの会費の一部を会社が「補助金」や「手当」として支給する方法です。この形式は「カフェテリアプラン(選択型福利厚生)」の一部として導入されることも多くあります。

多様なニーズに対応できるのがこの方法の強みです。ある社員は24時間ジム、別の社員はヨガスタジオ、またある社員は公営のスポーツセンターなど、各自が好きな施設を選べます。企業側としても、特定のジムと契約する手間が省け、予算の上限管理もしやすいというメリットがあります。


社内トレーニングルームの設置

オフィスの空きスペースにトレーニングマシンやヨガマットを設置し、社内ジムを作る方法です。IT企業やスタートアップを中心に、社内のリフレッシュスペースとして導入する事例が見られます。

移動時間がゼロであるため、始業前や昼休み、就業後に即座に運動できるのが最大の魅力です。社員同士が業務外で顔を合わせる場となり、コミュニケーションの活性化にもつながります。ただし、マシンの購入費用やメンテナンス、怪我をした際の責任問題、シャワー設備の有無など、クリアすべきハードルは高くなります。


2.企業がジム代を負担するメリットは?

コストをかけてまで従業員の運動を支援する理由はどこにあるのでしょうか。単なる「社員サービス」にとどまらず、企業経営の観点からも大きなリターンが期待できます。ここでは主要な4つの効果について解説します。

健康経営による生産性の向上

第一のメリットは、従業員の心身の健康増進によるパフォーマンスの向上です。適度な運動は生活習慣病の予防になるだけでなく、ストレス解消やメンタルヘルスの不調予防にも直結します。

従業員が健康であれば、病欠や体調不良による生産性低下(プレゼンティズム)を防ぐことができます。また、リフレッシュして業務に取り組むことで集中力が高まり、結果として組織全体の生産性が底上げされます。経済産業省が推進する「健康経営優良法人」の認定を目指す企業にとっても、運動機会の提供は重要な評価項目の一つです。


採用活動における他社との差別化

求職者に対する強力なアピール材料になります。特に若い世代やエンジニア職などは、ワークライフバランスや健康管理を重視する傾向があります。「ジム代補助あり」「法人会員利用可」という条件は、福利厚生が充実している企業としてのイメージアップに貢献します。

競合他社と給与条件が同程度の場合、こうした生活の質(QOL)に関わる福利厚生の有無が、最終的な入社の決め手になることも少なくありません。人材獲得競争が激化する中で、分かりやすいメリットを提示できる点は大きな武器となります。


従業員同士のコミュニケーション活性化

部署や役職の垣根を超えた交流が生まれるきっかけになります。社内ジムはもちろん、法人契約している外部ジムであっても「最近ジム通ってますよね」「どこの店舗に行っていますか」といった共通の話題が生まれます。

業務では接点のない社員同士がスポーツを通じて顔見知りになることで、社内の風通しが良くなります。こうしたインフォーマルな人間関係の構築は、業務上の連携を円滑にし、組織の一体感を高める効果も期待できます。


福利厚生費としての節税効果

条件を満たせば、ジムにかかる費用を「福利厚生費」として経費計上できるため、法人税の節税につながります。給与として支給した場合は従業員の所得税や住民税、社会保険料の対象になりますが、福利厚生費であればそれらの負担が発生しません。

会社にとっては法人税を抑えつつ従業員満足度を上げることができ、従業員にとっては手取りを減らさずにサービスを受けられるため、双方にとって経済的なメリットがあります。ただし、これには厳格な要件があるため、後述する章で詳しく確認する必要があります。


3.導入前に知っておくべきデメリットは?

良いことづくめに見えるジム導入ですが、運用には課題も伴います。導入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、あらかじめネガティブな側面とその対策を想定しておく必要があります。

利用しない従業員との不公平感

最も懸念されるのが、利用する人と利用しない人の間で生まれる不公平感です。運動が好きな社員にとっては嬉しい制度ですが、興味がない社員や育児・介護で時間がない社員にとっては「自分には恩恵がない」と感じられてしまいます。

この不満を解消するためには、ジム以外の選択肢(例えばマッサージ利用補助や書籍購入補助など)も用意するカフェテリアプランの導入や、誰でも参加できる社内ウォーキングイベントの開催などを併用し、全社員が何らかの恩恵を受けられる設計にすることが重要です。


初期費用やランニングコストの負担

法人契約の入会金や月額固定費は、決して安い金額ではありません。特に「利用者が少なくても定額の費用がかかる」契約プランの場合、利用率が低いと一人当たりのコストが割高になってしまいます。

予算を組む際は、単なる月額会費だけでなく、導入時の登録手数料や、利用都度発生するチケット代なども含めたトータルコストで試算する必要があります。また、利用状況に応じてプランを見直せる契約にしておくなど、リスクヘッジをしておくことが賢明です。


契約手続きや管理運用の手間

契約先の選定から社内ルールの策定、入退会者の管理、利用実績の集計など、担当者の事務工数が発生します。特に、従業員が個別に立て替えた費用を精算する「補助金形式」の場合、毎月の領収書チェックや給与計算への反映作業が煩雑になりがちです。

こうした管理コストを削減するためには、利用実績をデータで一括管理できる法人向けサービスを選定したり、給与計算システムと連携しやすい運用フローを事前に構築したりしておくことが求められます。


4.福利厚生費として非課税にする条件は?

ジムの費用を「福利厚生費」として経費計上するには、国税庁が定める原則を満たす必要があります。ここを誤ると、税務調査で「給与認定」され、追徴課税の対象となるリスクがあります。以下の3つの基準を必ず押さえてください。

全従業員が平等に利用できること

特定の役員や一部の社員だけが利用できる制度は、福利厚生費として認められません。「役員専用の高級ジム契約」などは、役員賞与や給与とみなされます。

正社員だけでなく、就業規則等で定めた一定の条件を満たす従業員全員に、利用の機会が平等に与えられている必要があります。制度を導入する際は、「全従業員が利用可能であること」を社内規定(福利厚生規定)に明記し、社内報や掲示板で周知徹底した証拠を残しておくことが大切です。


会社負担額が常識的な範囲内であること

会社が負担する金額が、社会通念上妥当な範囲内である必要があります。「妥当な金額」に明確な法律上の上限額はありませんが、あまりに高額なパーソナルトレーニング費用などを全額負担している場合は、否認される可能性があります。

一般的には、一般的なフィットネスクラブの会費相当額や、自治体のスポーツセンター利用料などを基準に判断されます。顧問税理士に相談し、過去の判例や相場観を確認しながら上限額を設定することをお勧めします。


従業員が現金を受け取らない仕組み

従業員に現金を渡してしまうと、使途が確認できないため「給与」とみなされる可能性が高くなります。福利厚生費として処理するためには、会社がジム運営会社に直接支払うか、実費精算(領収書との引き換え)を行う必要があります。

最も安全なのは、会社が法人契約を結んで直接ジムに料金を支払う形です。補助金を出す場合でも、「一律月額1万円支給」のように渡し切りにするのではなく、実際に利用した証明(領収書や利用明細)に基づいて後から支給するフローを徹底してください。


5.自社に合ったサービスを選ぶポイントは?

数あるジムサービスの中から自社に最適なものを選ぶための判断基準を解説します。単に「有名だから」「安いから」という理由で選ぶと、誰も使わない制度になってしまいます。

従業員の居住エリアと店舗数

どんなに設備が良いジムでも、通いにくい場所にあれば利用されません。従業員の居住地が分散している場合は、全国に店舗網を持つ大手チェーンや、複数のブランドを利用できる統合型サービスが適しています。

逆に、従業員の多くが本社周辺に住んでいる、あるいはオフィス近辺での利用を想定している場合は、会社の近くにある特定のジムと契約する方が、コストを抑えつつ利便性を確保できる場合があります。事前にアンケートを取り、どのエリアでの利用希望が多いかを把握することをお勧めします。

継続しやすい利用料金とプラン

会社負担の予算と、従業員の自己負担額のバランスを検討します。会社が全額負担すれば利用率は上がりますが、コストは増大します。一方で自己負担が高すぎると、制度自体が形骸化します。

「月額固定で通い放題」のプランが良いのか、「都度利用でその分だけ払う」プランが良いのかは、従業員の運動習慣によります。運動習慣がない層を取り込みたい場合は、手軽に始められる低価格帯のプランや、都度払いで心理的ハードルの低いプランがあるサービスを選ぶのが効果的です。

初心者でも通いやすい雰囲気

ガチガチのトレーニング愛好家向けのジムは、運動初心者の従業員にとっては敷居が高く感じられます。健康経営の目的は「普段運動していない層」に動いてもらうことにあるはずです。

着替え不要で利用できるコンビニジムや、初心者向けのサポート体制が充実しているジム、スタジオプログラムが豊富なジムなど、ライト層が心理的に入りやすい雰囲気かどうかを確認しましょう。無料体験や見学を利用して、実際の客層や雰囲気を感じ取ることが大切です。


6.おすすめの法人向けジムサービスは?

現在、多くの企業で導入されている代表的なサービスタイプを紹介します。それぞれのタイプで、自社の課題解決に繋がりそうなものをイメージしてみてください。

何でも揃っている通いやすい総合ジムチェーン

「コナミスポーツクラブ」や「ルネサンス」、「ティップネス」「メガロス」などが該当します。プール、スタジオ、お風呂・サウナなどが完備されており、幅広い年齢層が満足できるのが特徴です。

法人契約プランも充実しており、関東エリア全域をはじめ全国の店舗を相互利用できるケースが多いです。従業員によって「泳ぎたい」「ヨガをしたい」「筋トレをしたい」といったニーズがバラバラでも、総合ジムであれば一括して対応可能です。しっかりとした設備でリフレッシュしたい層に向いています。

手軽に通えるコンビニジム

chocoZAP(チョコザップ)」に代表される、24時間営業・無人・着替え不要の小規模ジムです。近年、法人向けプランの提供も始まっています。

最大の魅力は「手軽さ」です。スーツや普段着のまま、仕事帰りや休憩時間に5分だけ運動するといった使い方ができます。運動習慣のない社員にとって最もハードルが低く、導入コストも比較的安価に抑えられます。まずは運動のきっかけ作りをしたい企業に最適です。

参考:chocoZAP法人会員|RIZAP法人|人材価値を最大限引き出す人的資本経営を推進

利用した分だけ支払う都度払い型

GYYM(ジーム)」のように、固定の月会費を払わず、利用した回数分だけ料金が発生するサービスや、複数の提携ジムから好きな場所を選んで都度利用できるプラットフォーム型です。

企業側にとっては「使われていないのに固定費がかかる」という無駄を排除できます。従業員側も、今日は会社の近く、週末は自宅の近く、といった柔軟な使い方が可能です。コストパフォーマンスを重視し、無駄な支出を抑えたい企業におすすめです。

参考:GYYM(ジーム)|人気のフィットネスを都度利用できるジムプラットフォーム


7.導入後に利用率を高めるための工夫は?

制度を作って終わりではありません。導入後の周知と動機付けが成功の鍵を握ります。

社内報やイベントでの周知徹底

導入直後は認知されていても、時間が経つにつれて忘れ去られてしまいます。社内報で定期的に「今月のジム利用者インタビュー」を掲載したり、新入社員研修の際に必ず案内したりするなど、継続的なアナウンスが必要です。

また、「社内体力測定会」や「チーム対抗歩数イベント」などを開催し、その流れで「もっと運動したい人は福利厚生のジムが使えますよ」と誘導するのも効果的です。健康への関心を高めるイベントとセットで運用することで、自然と利用者が増えていきます。

利用実績に応じたインセンティブ

ジムを利用した回数や頻度に応じて、健康グッズのプレゼントや社内ポイントの付与などを行う仕組みです。単に「健康に良いから」という理由だけでは動かない層も、「特典があるなら」と重い腰を上げやすくなります。

例えば、「月4回以上の利用で健康手当をプラス」といった明確な目標を設定することで、三日坊主を防ぎ、運動の習慣化をサポートできます。楽しみながら継続できる仕掛け作りが、制度の定着には不可欠です。


まとめ

この記事の要点をまとめます。


  • ジムの福利厚生導入には「法人契約」「費用補助」「社内設置」の3パターンがあり、自社リソースに合う選択が必要。
  • 福利厚生費として非課税にするには「全従業員が対象」「会社負担が妥当な額」「現金支給を避ける」の3条件が必須。
  • 制度の形骸化を防ぐため、初心者も通いやすいサービスの選定や、導入後の継続的な周知・インセンティブ設計が重要。

従業員の健康は企業の資産です。ジムの導入は単なるコストではなく、将来の生産性や人材確保への投資となります。まずは税理士や社内の意見を取り入れながら、無理なく始められるプランから検討を始めてみてはいかがでしょうか。


<最後に>

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