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エンゲージメントサーベイで本音を引き出す質問項目とは?設計のポイントを紹介

エンゲージメントサーベイで従業員の本音を引き出すための質問項目を解説します。具体的な設問例や設計のポイント、Q12などのフレームワークを紹介。組織課題を正確に把握し、改善につなげるためのサーベイ設計にお役立てください。

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組織の課題を可視化し、従業員のやる気を高めるために「エンゲージメントサーベイ」への注目が集まっています。しかし、いざ導入しようとすると「具体的にどのような質問をすればよいのか」「本音を引き出すにはどう設計すればよいのか」と悩む担当者の方も多いはずです。

この記事では、エンゲージメントサーベイで成果を出すための具体的な質問項目や、設計時の重要なポイントについて解説します。読み終わる頃には、自社に最適なサーベイを実施するための準備が整うことでしょう。

【関連記事】従業員エンゲージメントとは?向上させるメリットと具体的な実践方法を解説


1.エンゲージメントサーベイで測定すべき要素とは?

エンゲージメントサーベイを成功させるためには、まず「何を測るべきか」という全体像を理解する必要があります。漫然と質問を並べるのではなく、組織の状態を多角的に捉えるための構成要素を知ることが第一歩です。

ここでは、サーベイで必ず押さえておくべき4つの主要な要素について解説します。


測定要素

概要と目的

組織への信頼

会社のビジョンや経営陣に対する信頼度を測ります

仕事への熱意

業務そのものへのやりがいや誇りを確認します

人間関係

上司や同僚との関係性や心理的安全性をみます

環境・支援

働きやすさやリソースの充足度を知ります


組織への信頼と共感を測る

従業員が会社に対してどれだけの愛着や信頼を持っているかを確認することは、エンゲージメント測定の根幹です。経営理念やビジョンへの共感度、そして経営陣が発信するメッセージが現場に届いているかを把握します。

組織の向かう方向性と個人のベクトルが合致しているほど、エンゲージメントは高くなる傾向があります。

仕事の熱意と誇りを確認する

日々の業務に対して従業員が熱意を持って取り組めているかを知ることも重要です。自分の仕事に意味を感じているか、達成感を得られているかといった「ワークエンゲージメント」の側面を測定します。

仕事そのものに誇りを持てる状態は、高いパフォーマンスを発揮するための前提条件となります。

上司や同僚との関係をみる

職場での人間関係は、従業員の定着率やモチベーションに直結する要素です。特に直属の上司との関係性や、チーム内でのコミュニケーションが円滑に行われているかを確認します。

困ったときに助け合える関係があるか、心理的安全性が保たれているかといった点は、組織診断において欠かせない視点です。

職場環境と支援体制を知る

従業員が持てる力を最大限に発揮するための土台が整っているかを測定します。これには物理的なオフィス環境やITツールだけでなく、業務量や労働時間の適切さ、福利厚生などの制度面も含まれます。

仕事を進める上で必要なリソースや支援が提供されているかを確認することで、阻害要因を取り除く手助けとなります。

 

2.そのまま使える具体的な質問項目例は?

測定すべき要素がわかったところで、次は具体的な質問文に落とし込んでいきましょう。

ここでは、実務ですぐに参考にできる具体的な質問項目をカテゴリ別に紹介します。これらをベースに、自社の文化や課題に合わせて表現を調整してみてください。


カテゴリ

質問項目の狙い

経営理念・ビジョン

会社の方向性への理解と共感を確認する

業務内容・成長

仕事を通じた自己実現や成長実感を確認する

チームワーク

職場での協力体制や話しやすさを確認する

評価・処遇

評価制度への納得感や公平性を確認する


経営理念を浸透させる質問

会社の方針やビジョンに関する質問は、組織の一体感を測るために不可欠です。以下のような質問を通じて、従業員が会社の目的を理解し、自分の役割と結びつけられているかを確認します。

  1. 私は会社の理念やミッションに共感している。
  2. 経営陣の方針は信頼できると感じている。
  3. 会社の将来に対して期待を持っている。
  4. 自分の仕事が会社の目標達成に貢献していると感じる。

成長実感を確認する質

仕事を通じた成長は、従業員のモチベーション維持に大きな影響を与えます。日々の業務にやりがいを感じているか、キャリアの展望が見えているかを問う質問を用意します。

  1. 日々の仕事にやりがいや面白さを感じている。
  2. この会社で働くことで自身の成長を実感できる。
  3. 自分の強みやスキルを活かせる業務である。
  4. 将来のキャリアビジョンを描くことができる。

心理的安全性を測る質問

チーム内での人間関係やコミュニケーションの質を測るための質問です。特に「心理的安全性」が確保されているかは、組織の健全性を測る重要なバロメーターとなります。

  1. 職場で自分の意見や考えを安心して発言できる。
  2. 困ったときや失敗したときに相談しやすい雰囲気がある。
  3. 上司や同僚は私を一人の人間として大切にしてくれる。
  4. チームメンバーはお互いに協力し合っている。

評価への納得感を聞く質問

人事評価や処遇に対する納得感は、離職防止の観点からも無視できない要素です。評価結果そのものだけでなく、評価プロセスやフィードバックの適切さについても確認します。

  1. 私の仕事の成果は正当に評価されていると感じる。
  2. 評価の基準やプロセスには透明性があると思う。
  3. 上司からのフィードバックは納得できるものである。
  4. 報酬や福利厚生は業務内容に見合っていると感じる。

【関連記事】エンゲージメントスコアとは?数値化メリットや測定方法を解説します


3.世界的に有名なフレームワークとは?

独自の質問項目を作成するのも良いですが、すでに検証されたフレームワークを活用するのも有効な手段です。世界的に広く使われている指標を取り入れることで、他社比較がしやすくなり、質問設計の手間も省けます。

ここでは代表的な2つの手法を紹介します。


フレームワーク

特徴

Q12 (Gallup)

エンゲージメントを測る厳選された12

eNPS

「親しい人に勧めたいか」という究極の1


ギャラップ社のQ12を活用

アメリカのギャラップ社が開発した「Q12(キュートゥエルブ)」は、エンゲージメント測定の決定版として世界中で利用されています。膨大なデータ分析に基づいて導き出された12の質問は、組織の業績との相関が強いとされています。

  1. 職場で自分が何を期待されているかを知っている。
  2. 仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている。
  3. 職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている。
  4. この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり褒められたりした。
  5. 上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれている。
  6. 職場の誰かが自分の成長を促してくれる。
  7. 職場で自分の意見が尊重されているようだ。
  8. 会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる。
  9. 職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている。
  10. 職場に親友がいる。
  11. この6ヵ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた。
  12. この1年のうちに、仕事について学び成長する機会があった。

参考:Gallup公式(日本語)「ギャラップは従業員エンゲージメントとパフォーマンス向上の最適なパートナーです

推奨度を測るeNPS

eNPS(Employee Net Promoter Score)は、従業員ロイヤルティを測るためのシンプルな指標です。 「あなたは現在の職場を、親しい友人や知人にどの程度おすすめしたいと思いますか?」という1つの質問に対し、0から1011段階で回答してもらいます。

推奨者(910点)の割合から批判者(06点)の割合を引くことでスコアを算出します。シンプルですが、組織に対する総合的な評価を直感的に把握できるため、詳細なサーベイと併用して定点観測するのにおすすめです。


4.失敗しない質問設計のポイントは?

良質な回答を得るためには、質問の中身だけでなく、サーベイ全体の設計にも配慮が必要です。回答者の負担や心理的なハードルを下げる工夫がないと、形だけの回答が集まり、正確な分析ができなくなってしまいます。

ここでは設計時に注意すべき3つのポイントを解説します。


設計のポイント

具体的なアクション

設問数

全体で3050問程度、所要時間10分以内に収める

表現

一文一義とし、専門用語や曖昧な言葉を避ける

匿名性

個人が特定されない仕組みと方針を明示する


負担を減らす設問数にする

詳しく知りたいからといって質問を詰め込みすぎると、回答者の集中力が切れ、適当な回答が増えてしまいます。
一般的には、回答時間が10分〜15分程度で終わる分量が適切です。設問数で言えば30問から最大でも50問程度に留めるのが理想的です。特に頻繁に行うパルスサーベイの場合は、510問程度に絞るなど、実施頻度とのバランスも考慮しましょう。

誤解を生まない表現にする

質問文は誰が読んでも同じ意味に受け取れるよう、明確かつ平易な言葉を選びます。「上司とのコミュニケーションは活発で、かつ適切に評価されているか」のように、1つの質問で2つのことを聞く(ダブルバーレル)のは避けましょう。

「コミュニケーションは活発か」「適切に評価されているか」に分割して聞く必要があります。

匿名性で本音を保護する

従業員が最も懸念するのは、「ネガティブな回答をしたら評価に響くのではないか」という点です。

本音を引き出すためには、回答が匿名で処理されること、あるいは個人が特定されない形で集計されることを明確に約束する必要があります。サーベイの案内文や冒頭でプライバシーポリシーを明示し、心理的安全性を担保しましょう。

 
 

5.サーベイ実施後の重要なアクションとは?

サーベイは「実施して終わり」ではありません。むしろ、実施後のアクションこそがエンゲージメント向上の鍵を握ります。

結果を放置することは、「意見を聞かれたのに無視された」という不信感を招き、かえってエンゲージメントを下げる原因になります。


フェーズ

実施すべきアクション

集計・分析

部署別や役職別で傾向を把握する

フィードバック

結果の概要を全従業員に共有する

対話・改善

課題に対する施策を現場と共に考える


結果をフィードバックする

集計が終わったら、できるだけ早い段階で結果の概要を全従業員にフィードバックします。良い結果も悪い結果も包み隠さず共有する姿勢が、会社への信頼を高めます。「この課題に対して、会社はこう考えている」というメッセージと共に、今後の改善方針を示すことが重要です。

現場単位での対話の場を設け、従業員自身に解決策を考えてもらうプロセスを取り入れると、改善活動への納得感がさらに高まります。

【関連記事】社内コミュニケーションを活性化する!具体的な施策やメリットを解説



まとめ

エンゲージメントサーベイの質問項目は、組織の現状を正確に映し出すためのレンズです。

この記事の要点をまとめます。


  • 測定すべきは「組織への信頼」「仕事の熱意」「人間関係」「環境支援」の4要素です
  • 質問項目は具体的かつ平易な言葉で、Q12eNPSなどの定型も活用できます
  • やりっぱなしにせず、結果をフィードバックして改善アクションにつなげることが不可欠です

適切な質問設計と誠実な運用を行えば、サーベイは組織をより良く変える強力な武器となります。まずは自社の課題に合った質問を選ぶことから始めてみてください。


<最後に>

当社では「コミュニケーション促進」を含んだ「人を大切にする施策」として、従業員同士が褒めあう制度【Good Gain】や【社内部活動】【1on1ミーティング】等、様々な施策を行っております。是非ご参考にしてみてください。

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