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健康宣言とは?メリットや具体的な申請手順を分かりやすく解説します

健康宣言とは、企業が従業員の健康管理に戦略的に取り組むことを内外に表明する制度です。健康経営優良法人の認定を受けるための必須要件であり、採用力の強化や生産性向上に繋がります。本記事では、健康宣言の具体的なメリットや申請から認定までの手順を詳しく解説します。

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「健康経営に取り組みたいけれど、まず何から始めればいいのだろう」と悩んでいませんか。企業が従業員の健康を経営的な視点で管理し、戦略的に増進させていくための第一歩が「健康宣言」です。この記事では、健康宣言の基礎知識から、申請することで得られる具体的なメリット、さらには認定までの実務的な手順を詳しく解説します。最後までお読みいただくことで、あなたの会社がスムーズに健康経営をスタートさせ、対外的な評価を高めるための具体的なアクションが明確になります。


1.健康宣言とはどのような制度か

健康宣言とは、企業自らが「従業員の健康づくりに積極的に取り組む」という姿勢を、社内外に公式に表明する制度です。まずは、この制度が健康経営の中でどのような位置づけにあるのかを整理していきましょう。


健康経営を始める出発点

健康宣言は、健康経営という長い道のりにおける「スタートの号砲」のような役割を果たします。企業が自社の課題を認識し、その解決に向けて動くことを経営トップが宣言することで、組織全体に健康意識を浸透させるきっかけを作ります。単なるスローガンではなく、具体的な行動計画を伴う取り組みとしての第一歩だと言えます。


健保組合へ取組を約束する

具体的には、加入している全国健康保険協会(協会けんぽ)や各健康保険組合に対して、所定の宣言書を提出する形をとります。企業は組合が提示する重点項目(健診受診の徹底や再検査の推奨など)に対して取り組むことを約束します。これにより、健保組合からのサポートを受けやすくなるという実務的な側面も持ち合わせています。


優良法人認定の必須条件

多くの企業が目標とする「健康経営優良法人」の認定を受けるためには、この健康宣言を行っていることが前提条件となります。以下の表で、健康宣言と関連する要素の関係性を確認してみましょう。


項目

内容

役割

健康宣言

経営トップによる健康づくりの表明

健康経営のスタート・基礎

健康企業宣言

健保組合と連携した具体的な活動

銀の認定・金の認定へのステップ

健康経営優良法人

経済産業省による顕彰制度

社会的な評価・ブランド構築


2.企業が健康宣言を行うメリットは何か

健康宣言は単なる手続きではなく、企業経営に多大な恩恵をもたらす戦略的な投資です。取り組むことで得られる主要なメリットを、以下の表にまとめました。


メリットの種類

具体的な内容

期待できる結果

人材関連

採用力の強化・離職率の低下

優秀な人材の確保と定着

財務関連

融資優遇・自治体の補助金

資金調達コストの削減

組織関連

生産性向上・社内コミュニケーション活性化

業績の向上と活気ある職場


採用市場での訴求力が増す

現代の求職者は、給与や待遇だけでなく「社員を大切にする会社かどうか」を厳しくチェックしています。健康宣言を行い、そのロゴマークを自社サイトや求人票に掲載することは、客観的にホワイト企業であることを証明する強力な武器になります。特に中小企業にとっては、大手企業に負けない安心感を求職者に与えるための重要な差別化戦略となるでしょう。


従業員の離職防止に繋がる

会社が自分の健康を真剣に考えてくれているという実感は、従業員のエンゲージメントを向上させます。定期的な健診の推奨やメンタルヘルスケアの充実は、従業員の心身の不調を未然に防ぎ、結果として「この会社で長く働きたい」という意欲を醸成します。人材の流出を防ぐことは、採用コストの削減だけでなく、社内のノウハウ流出を防ぐことにも直結します。


融資や金利の優遇を受ける

健康宣言を行っている企業に対して、金利の優遇や特別な融資メニューを用意している金融機関が増えています。また、一部の自治体では公共事業の入札加点対象とするなど、経済的なメリットも整備されつつあります。健康経営への取り組みが、企業の信用力そのものを高める時代になっていると言えます。


組織の生産性が向上する

従業員が健康で活力に満ちていることは、業務の効率性に直結します。プレゼンティーズム(出勤しているが体調不良でパフォーマンスが落ちている状態)を改善することで、組織全体の生産性は大きく向上します。健康宣言をきっかけとした職場環境の改善は、最終的に企業の業績アップを支える強力なエンジンとなります。


3.健康宣言の具体的な手順

健康宣言は、企業が従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することを内外に表明する重要なプロセスです。手続き自体は決して複雑ではありませんが、各ステップを確実に進めることで、その後の認定取得がスムーズになります。


手順1 :エントリーシートを提出する

健康宣言を始めるための最初のステップは、加入している全国健康保険協会(協会けんぽ)や健康保険組合に対してエントリーシートを提出することです。この書類は、企業が「これから健康経営に取り組む」という決意を公的に示すための申込書としての役割を果たします。各保険者によって様式は異なりますが、基本的には代表者名や担当者情報、重点的に取り組む項目などを記入して送付します。まずは自社が加入している窓口のウェブサイトから、最新の様式をダウンロードして準備を進めてください。


手順2 :宣言書の交付を受ける

エントリーシートが正式に受理されると、保険者から「健康宣言証」などの名称で宣言書が交付されます。これは企業が健康経営への一歩を踏み出したことを証明する公式な書面であり、認定申請の際にも必要となる大切な書類です。受け取った宣言書は、社内の目立つ場所に掲示したり、自社のホームページに掲載したりして、従業員や取引先へ広く周知しましょう。社外へ発信することで、企業の社会的信頼性を高めるブランディングツールとしても活用することが可能です。


手順3: 健康作り活動を行う

宣言書の交付を受けた後は、エントリー時に設定した目標に沿って、具体的な健康作り活動を実践するフェーズに移ります。具体的には、全従業員の健診受診を徹底することや、適切な食生活の支援、運動機会の増進といった施策が挙げられます。大切なのは単発のイベントで終わらせるのではなく、組織全体で継続的に取り組める仕組みを構築することです。活動内容を定期的に振り返り、従業員のフィードバックを反映させながら改善を繰り返すことで、より実効性の高い健康経営が実現できます。


4.【参考】具体的な取組項目

健康宣言を実のあるものにするためには、具体的なアクションプランが必要です。ここでは、有料法人の認定基準としても重視される主要な4つの項目を紹介します。


取組項目

具体的なアクション例

目指すべき状態

健診受診

未受診者への個別督促・受診日の出勤扱い

受診率100%の達成

働き方改革

ノー残業デーの設定・有給休暇の計画付与

ワークライフバランスの適正化

運動習慣

福利厚生でのジム利用・階段利用の推奨

従業員の運動不足解消

受動喫煙防止

喫煙所の撤去・禁煙サポートの実施

非喫煙者の保護と喫煙率低下


健診受診率を100%にする

全ての取り組みの土台となるのが定期健康診断です。単に従業員に任せるのではなく、受診を業務の一環として位置づけ、100%の受診率を必達目標として掲げてください。また、再検査や精密検査が必要になった従業員に対して、確実に受診を促すフォローアップ体制を整えることも、健康宣言の重要な要件の一つです。


適切な働き方を実現する

長時間労働は心身の健康を損なう最大の要因となります。残業時間のモニタリングを徹底し、特定の従業員に負担が偏らないような業務調整を行ってください。また、休暇を取りやすい雰囲気を作るために、経営層から率先して休暇を取得する姿勢を見せることも非常に有効な手段です。


運動の機会を社内で作る

デスクワーク中心の職場では、意識的に動く機会を作ることが欠かせません。例えば、メガロスが提供する法人向けフィットネスプログラムを導入し、仕事帰りや休憩時間に気軽に運動できる環境を整えることは、従業員から非常に喜ばれる施策です。自社だけで解決しようとせず、外部の専門サービスを活用することで、継続しやすい健康習慣を根付かせることができます。

【関連記事】福利厚生でジムを導入する効果は?失敗しない選び方と税制面を解説


受動喫煙の対策を徹底する

職場の受動喫煙対策は、今や企業にとって避けては通れない社会的責任です。社内の完全分煙はもちろんのこと、禁煙を希望する従業員に対して治療費の補助を行うなど、踏み込んだ支援を行うことが評価に繋がります。タバコを吸わない従業員の健康を守ると同時に、喫煙者の健康増進を粘り強くサポートする姿勢が求められます。


5.優良法人の認定制度と何が違うのか

「健康宣言」と「健康経営優良法人」は混同されやすい言葉ですが、その役割と申請の仕組みには明確な違いがあります。


宣言は認定の前提条件

健康宣言は、あくまで企業が「健康経営をやる」と誓うプロセスであり、健康経営優良法人はその結果を評価されて受ける「表彰」のようなものです。まず加入している健保組合に健康宣言を行い、そこで一定の成果を収めた企業だけが、経済産業省の健康経営優良法人に応募する権利を得られます。つまり、健康宣言は優良法人を目指すための「入場券」だと考えると分かりやすいでしょう。


審査を行う主体が異なる

健康宣言の窓口は協会けんぽや各健康保険組合ですが、健康経営優良法人の審査は経済産業省が制度を推進し、日本健康会議が認定します。健康宣言はより身近な健保組合との連携が中心であり、実務的なサポートを受けやすいのが特徴です。一方、優良法人はより広い社会的なインパクトを重視する制度であり、両者を段階的にクリアしていくことが理想的な流れとなります。


まとめ

この記事の要点をまとめます。


  • 健康宣言は、企業が従業員の健康管理に真剣に取り組むことを内外に誓う「健康経営の第一歩」である。
  • 実施することで、採用力の強化、離職防止、融資の優遇といった経営上の多大なメリットを享受できる。
  • 手順は、健保組合へのエントリーシート提出から始まり、宣言書の交付を受け、職場改善を行う。
  • 運動機会の創出や受動喫煙対策など、具体的な施策を継続することが成功の鍵である。

健康宣言を行うことは、企業の未来を担う「人」という財産を守り、活性化させるための最も賢い経営戦略の一つです。まずは加入している健保組合のサイトを確認し、宣言書の提出から一歩を踏み出してみましょう。


<最後に>

健康宣言をして、企業の健康経営に向けての第一歩を踏み出し、今後進めていくのであれば是非当社を伴走させてください。様々な健康やウェルネスにまつわるサービスを当社は展開しております。

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