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健康経営は委託できる?可能な業務・費用相場・選び方を解説

健康経営の推進や優良法人認定の取得は、外部の専門機関への委託(アウトソーシング)が可能です。本記事では、委託できる具体的な業務内容からメリットや注意点、費用相場、失敗しない委託先の選び方までをわかりやすく解説します。



健康経営の推進や優良法人認定の取得に関する業務は、外部の専門機関への委託が可能です。本記事では、委託できる具体的な業務の範囲や、導入によって得られるメリット・デメリット、相場感、自社に最適な委託先を見極めるための判断基準を順に整理します。

この記事の要約

  • 健康経営の委託により、優良法人認定の申請支援から実務の代行までを幅広くカバーできる
  • 健康診断やストレスチェックの手配など、人事・労務の煩雑な業務負担を大幅に削減できる
  • 保健師などの専門家のノウハウを活用することで、健康課題に対する施策の効果が高まる
  • 委託費用は認定取得のコンサルティングで月額5万〜30万円程度が一般的である
  • 委託先を選ぶ際は、自社の課題解決に必要な支援範囲と十分な実績を備えているかを確認する

費用と対応範囲を、個別にご案内します

必要な施策と社内の体制によって、ご提供できる範囲は変わります。現在の状況をお聞かせいただければ、対応できる範囲と進め方、費用の考え方を個別にご案内します。

1.健康経営のアウトソーシング(委託)とは

健康経営におけるアウトソーシングは、自社だけでは対応が難しい専門的な健康管理業務や制度設計を外部に任せる手法です。

委託の観点 概要
外部委託の役割 施策の企画〜実行〜効果測定までを代行
ニーズの背景 社内の専門人材不足を即戦力で補う企業が増加

  • 健康経営推進における外部委託の役割

健康経営のアウトソーシングは、社内の担当者に代わって施策の企画立案から実行、効果測定までを担う役割を持ちます。企業の状況に合わせて、戦略の策定だけを依頼するケースや、健康診断の手配といった実務までを丸ごと任せるケースなど、活用方法は多岐にわたります。自社のリソース不足を補いながら、施策を前に進めるための現実的な選択肢と言えます。

  • 委託のニーズが高まっている背景

従業員の健康管理に対する社会的な要求が高まる一方で、社内の人材不足に悩む企業が増加していることが背景にあります。労働力人口が減少する中で、企業は従業員の定着率向上や生産性維持のために健康経営に取り組む必要に迫られています。しかし、専門知識を持つ専任担当者を社内で育成するには時間がかかるため、即戦力として外部の専門機関に頼る企業が増加傾向にあります。

2.健康経営で委託できる主な業務内容

外部のコンサルティング会社やアウトソーシング企業、フィットネス事業者などには、戦略策定から従業員向けの直接的な介入、運動習慣の定着支援まで幅広い業務を委託できます。

委託できる主な業務 業務の具体例
認定取得サポート 現状分析
施策立案
申請書の作成代行
法定業務の代行 健康診断の予約手配
ストレスチェックの実施
専門家の手配 産業医の選任
保健師による面談
従業員教育 メンタルヘルス研修
運動指導セミナーの開催
運動・生活習慣改善プログラム フィットネスクラブの法人利用
運動習慣化支援
エイジフレンドリー施策の設計

  • 健康経営優良法人の認定取得サポート

健康経営優良法人の認定取得に向けた現状分析から、施策の立案、実際の申請書作成までを一貫して委託できます。認定要件は毎年細かく見直されるため、自社の取り組みがどの基準を満たしているかを正確に判定するには専門的な知識が重要になります。外部の専門家が客観的な視点で企業の健康課題を洗い出し、認定基準に沿った無駄のないロードマップを提示してくれます。

 【関連記事】健康経営優良法人の申請方法を解説!担当者が知るべき準備や注意点とは?

  • 健康診断・ストレスチェックの実施・管理

法令で義務付けられている健康診断やストレスチェックの準備、実施、事後措置などを外部に任せられます。対象者のリストアップから医療機関との日程調整、未受診者への勧奨、結果データの集計といった事務作業は、担当者にとって大きな負担になりがちです。これらの定型業務をアウトソーシングすることで、人事部門の大幅な工数削減につながるでしょう。

 【関連記事】【最新】ストレスチェック義務化はいつから?対象や罰則・手順を解説

  • 産業医・保健師の紹介と面談手配

自社の業種や事業場の規模に合った産業医・保健師を探し、契約から実際の面談手配までをサポートしてもらえます。従業員のメンタルヘルス不調や長時間労働への対応において、適切な医療職との連携は重要な要素となります。自力で産業医を探すのが難しい場合でも、委託先が持つ独自のネットワークを活用することで、自社のニーズに合致した専門家をスムーズに確保できるケースもあります。

 【関連記事】中小企業に産業医は必要?選任基準や不在時のリスク・探し方を解説

  • 従業員向けの健康セミナー・研修の実施

運動不足の解消や睡眠改善、メンタルヘルス不調の予防など、専門家による従業員向けの教育プログラムを委託できます。社内の人間が講師を務めるよりも、外部の医師や保健師、フィットネストレーナーが登壇する方が、参加者の関心を引きやすく説得力も高まる傾向があります。オンライン配信や動画コンテンツの提供に対応しているサービスを利用すれば、テレワーク中心の働き方でも無理なく実施できることが一般的です。

  • 運動プログラム・フィットネス施設の提供

生活習慣病の予防や運動不足解消を目的として、フィットネスクラブやスポーツジムの法人契約、運動プログラムの設計・実施を外部に委託するケースが増えています。従業員が個別に施設を利用できる法人会員プランに加え、社内向けのオンラインエクササイズ配信や、年代・体力レベルに応じたエイジフレンドリーな運動指導までを組み合わせられることが一般的です。運動習慣の定着は、健康経営優良法人の評価項目である「運動機会の増進」にも直結するため、認定取得を目指す企業にとっても取り組みやすい委託領域と言えます。

 参考:ACTION!健康経営(健康経営優良法人認定事務局)「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)認定要件 

 【関連記事】健康経営優良法人の要件とは?認定基準や2025年の変更点を解説

3.健康経営を外部委託するメリット

外部の力を活用することで、業務の効率化だけでなく施策自体の質を引き上げる効果が期待できます。

得られる主なメリット 具体的な変化
業務負担の軽減 担当者が本来のコア業務に集中できる環境が整う
施策の質向上 専門家の知見により、課題の根本解決に近づく
最新情報への対応 法改正や認定基準の変更に遅れず適応できる
運動習慣の定着 継続的な運動で生産性向上や不調予防につながる

  • 人事・労務担当者の業務負担を軽減できる

健康管理に関する煩雑な事務作業や調整業務を外部に切り出すことで、担当者は採用や人材育成といった本来のコア業務に集中できるようになります。健康経営の推進は他部署との連携や従業員への周知など、想定以上に手間がかかる作業の連続です。実務の大部分をアウトソーシングすれば、限られた社内リソースをより戦略的な業務へ振り向けられます。

  • 専門家のノウハウを活用して効果を高められる

保健師や専門コンサルタントなど、数多くの企業を支援してきたプロの視点を取り入れることで、施策の質の向上が期待できます。社内だけで企画を立てると、どうしても「ウォーキングイベントの実施」など表面的な取り組みに終始してしまいがちです。専門家がデータをもとに根本的な課題を特定し、医学的な根拠に沿った介入を行うことで、プレゼンティーイズム(健康問題による出勤時の生産性低下)の改善など、具体的な成果が見えやすくなると考えられます。

 【関連記事】プレゼンティーズムとは?原因から測定方法・企業の対策事例まで解説

  • 最新の法改正やトレンドに迅速に対応できる

労働安全衛生法の改正や健康経営優良法人の認定基準のアップデートなど、めまぐるしく変わる外部環境の変化に漏れなく対応できます。自社で全ての情報をキャッチアップし、社内規程や運用フローに落とし込む作業は容易ではありません。最新の動向を熟知している外部機関に委託しておけば、法令違反のリスクを抑えつつ、適切な基準で健康管理体制を維持しやすくなります。

  • 運動習慣の定着による生産性向上が期待できる

フィットネスクラブや運動プログラムを外部に委託すると、社内制度だけでは続きにくかった運動習慣が定着しやすくなります。定期的な運動は生活習慣病の予防だけでなく、集中力の向上やメンタルヘルス不調の予防にも寄与するとされ、プレゼンティーイズムやアブセンティーイズムの低減にもつながると考えられます。担当者が細かな運営を担わずに済むため、限られたリソースでも運動施策を継続しやすくなる点がメリットです。

4.健康経営を外部委託する際の注意点

アウトソーシングは有効な手段ですが、費用面や中長期的な社内体制の構築において注意すべき点も存在します。

注意すべき観点 懸念されるリスク
コストの発生 内製化する場合と比較して継続的な支出が伴う
ノウハウの空洞化 社内担当者に健康経営推進の知見が残らない

  • 委託費用(ランニングコスト)が発生する

外部の専門サービスを利用するため、自社の従業員だけで推進する場合と比較して定期的な委託費用がかかります。導入初期のコンサルティング費用に加え、システム利用料や月額のサポート費用が継続的に発生する形が一般的です。事前に得られる効果とコストのバランスを算出し、自社の予算内で無理なく継続できるかを慎重に見極めるプロセスが求められます。

  • 社内にノウハウが蓄積されにくい

業務の企画から実行までを全て外部に任せきりにすると、社内の担当者に健康経営に関する知見や経験が残らないケースがあります。将来的に自走体制への移行を検討している場合は、丸投げするのではなく、伴走型の支援を受けるなどの工夫が必要です。担当者がコンサルタントと定期的に協議し、なぜその施策を選択したのかという背景や分析手法を共有してもらえる体制を整えることが望まれます。

5.健康経営の委託にかかる費用相場

委託する業務の範囲や企業の規模によって、必要となるコストは大きく変動します。

委託の区分 費用相場の目安
認定取得コンサルティング 月額5万〜30万円程度
実務アウトソーシング ストレスチェック代行は1人あたり数百円〜数千円/回、EAP設置代行は1人あたり月額数百円程度

  • 認定取得コンサルティングの費用相場

健康経営優良法人の認定取得を目的としたコンサルティング支援は、月額顧問型で530万円程度が一般的な相場です。支援の内容には、現状のスコア分析、課題抽出、申請書の作成アドバイス、審査対応などが含まれます。また、完全な伴走型ではなく、申請書の添削・作成支援のみを単発で依頼する場合は、10万〜50万円程度のスポット費用で請け負うサービスが知られています。

  • 実行支援・実務アウトソーシングの費用相場

ストレスチェックの実施代行は1人あたり数百円〜数千円/回(年1回実施が一般的)です。健康相談窓口(EAP)の設置代行は、1人あたり数百円程度の月額固定制が主流です。いずれも従業員数に応じて単価が変動するケースが多くみられます。従業員数が多い企業ほど1人あたりの単価が下がるボリュームディスカウントが適用される傾向があるため、複数社の見積もりを比較して実額を把握することが有効です。

6.失敗しない健康経営委託先の選び方

数ある支援サービスの中から自社に最適な委託先を見つけるには、事前の比較検討と確認作業が欠かせません。

確認すべきポイント 判断の基準
サービスとの適合性 自社の健康課題を直接的に解決できる内容か
実績と専門性 過去の認定取得率や在籍する専門家の資格
情報管理体制 プライバシーマーク取得などのセキュリティ対策

  • 自社の課題や目的に合ったサービスか

委託先が提供しているサービスの得意領域が、自社が解決したい健康課題と合致しているかを真っ先に確認します。コンサルティング会社によって、制度設計や認定取得に強い企業もあれば、メンタルヘルス不調者のケアなど具体的な個別介入に強みを持つ企業もあります。まずは自社の課題を明確にし、それに直接アプローチできるメニューを備えた委託先を選ぶことが基本となります。

  • 支援実績や専門家の質は十分か

過去の健康経営優良法人の認定取得率や、同規模・同業種での支援実績が豊富にあるかを確認します。実績に加えて、実際に自社を担当するコンサルタントの経験年数や、在籍している医療専門職(産業医、保健師、公認心理師など)の保有資格も重要な判断材料です。契約前に担当者と直接面談を実施し、自社の社風に寄り添ったコミュニケーションが取れる人物かを見極めるケースも珍しくありません。

  • セキュリティ対策や情報管理体制が整っているか

従業員の健康診断結果やストレスチェックの回答といった極めて機微な個人情報を取り扱うため、情報管理体制の有無は厳しく確認します。プライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などの第三者認証を取得しているかどうかが、客観的な安全性の指標となります。データの保管場所やアクセス権限の管理方法など、運用面でのセキュリティ基準が自社の要件を満たしているかを、契約前にすり合わせておくことが推奨されます。

まとめ

健康経営のアウトソーシングは、優良法人の認定取得に向けた戦略立案から、健康診断やストレスチェックの手配といった実務代行、さらには運動プログラムやフィットネス施設の提供による生活習慣改善まで、企業の状況に合わせた柔軟な活用が可能です。専門家の知見と継続しやすい運動機会を組み合わせることで、担当者の業務負担を軽減しつつ、従業員の健康課題の改善に向けた仕組みを構築しやすくなります。

しかし、現状の課題分析から施策の立案、具体的な手配、従業員の行動変容までを社内のリソースだけで完結させるには限界があり、ノウハウ不足や運動機会の不足によって取り組みが形骸化してしまうケースも珍しくありません。

健康経営を支援する外部サービスの中でも、コンサルティングや実務代行に加えて、フィットネスクラブの法人利用や運動セミナー、エイジフレンドリーな運動指導などを組み合わせて提供できる事業者であれば、認定取得と従業員の健康増進を一体で進めやすくなります。自社の課題に合った委託先を選定することで、人事担当者の負担を抑えながら、楽しみながら続けられる健康経営の体制を整えやすくなります。

 参考:健康経営の実施プログラムをマルっと提供!担当者の手間を大幅に削減
    「野村不動産ライフ&スポーツのALWEL(オルウェル)」はこちら

<最後に>


野村不動産ライフ&スポーツは、2024年2025年と連続でホワイト500を取得いたしました。また野村不動産グループ各社が健康経営優良法人認定取得に向けた施策実行をサポートしております。

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